ご挨拶

ご挨拶

「どこへ行ったらいいのかわからない!」当治療室へ来院された方から、よく伺うお話です。

怪我や病気であれば、まず医療機関を受診し医師の診断を受けるのは当然のことです。しかし医学的には異常がなくても、患者さん当人が顎の違和感、膝腰や肩首背中、股関節などの痛みや不調を感じることはよくあることです。医療機関では扱わない体の不調は以外と多いものです。

長時間のデスクワークからくる頭痛や肩こりのある方、仕事で無理な姿勢を強いられる看護師さん、美容師さん、介護をされている方の腰痛。またダンスやマラソンで痛めた膝や股関節、緊張が抜けずいつも感じている息苦しさ、毎月やってくる辛い生理痛等々、当治療室へは様々な体の悩みを抱えた方が毎日来院されます。

その中には既に接骨院に通っていたり、また病院を受診された方も少なくありません。原因がわからなかったり、症状が改善しなかったという経験を持っている方々です。

 

原因不明の不快な症状を、不定愁訴と呼びます。病院の治療の範囲に入らない症状や、体の歪みに対して、日本では鍼や整体や指圧などの代替療法(民間療法)が、受け皿となってきました。実際日本ほど代替療法の盛んな国は珍しいでしょう。

街を歩けば、整体院などの看板を見かけない日はありません。またインターネットでも簡単に整体院を探すことはできます。たしかに便利な世の中ですが、これだけたくさんの施術所があると、迷ってしまうのも当然のことです。

ちょっと疲れたから横になって体を休めたい、少し気晴らしができば、というなら話は簡単です。でもほんとうに自分で納得のでき、信頼関係を結べる治療院・整体院に出会うのは至難の技です 。
私は現在、体を整え健康を取り戻すことを仕事にしています。二十代の頃から、体に興味を持ち自然療法や気功など、様々な勉強会に参加していました。しかし仕事として始めたのは、三十代に入ってからですので、すこし遅いスタートとなりました。

整体には公的な資格がないので、まずは指圧マッサージの専門学校を卒業して、国家資格を取得しました。若い方はご存知ないかも知れませんが、指圧で有名な浪越徳治郎先生が作られた学校です。そして資格を取得後も、学校で得た知識だけでは飽きたらず、いろいろな治療術を訪ね学んでいました。

その過程でわかったことは、鍼や整体や指圧のような代替医療の世界はまさに玉石混交、様々なテクニックや療法が乱立した状況になっているということです。

日本古来の伝統療法、中国発祥の東洋医学、アメリカ発祥のカイロプラクティック等々、古典的なものから最新の理論までたくさんの治療術あり、またそれに輪をかけるように、次々に新しい療法が登場してきます。いったい何を学べばよいのか本当に困ってしまいました。

そしてさらに戸惑ったのは、それぞれの治療法が、一見矛盾するような理論をかかげていることがあっても、それなりに治療の効果を上げているという事実です。

西洋医学では五十年前に最先端であった理論が、今日でも有効であることはまれでしょう。新しい理論が確立されれば、古いものは徐々に刷新されてしまうからです。
しかし民間療法の世界では、例えば数千年前に限られた地域で発達した治療法と、数年前に世に出た一種の流行的な治療法を、織り交ぜて提供していることは珍しくありません。考えてみるとこれは本当に不思議なことです。

施術をする側から見てこのような有様ですから、一般の方にとってわかりにくいのは当然のことです。
この仕事を始めた当初は、型通りの指圧やマッサージを行い、喜んでいただいていました。しかし心地よさやリラクセーションだけでは、症状の改善には至りませんので、皆さんの悩みに応え切れません。これでは収入を得て生活をしていくことはできても、仕事の満足感に限界があります。

自分で本当に納得できる、ごまかしのない施術を目指したいと考え、「リラクセーション」的な施術から「治す治療」へ方向転換をしていったのです。この時期はいくつかの治療室やサロンで経験を経て、独立開業をしていました。
場所は表参道駅近くの古い雑居ビルの一室でした。(後にビルの取り壊しが決まり、代々木に移転することになります。)開業当初は経営が軌道に乗らず、苦労の日が続きましたが、ようやく少しずつですが経営が軌道に乗りはじめてきた頃でした。

この時期での方向転換には、少し心配はありました。しかし今では自信を持って施術を提供できるようになりましたので、思い切って決断したことは本当に良かったと思っています。
現在の施術は、これまで学んだ療法のエッセンスをまとめ、治療に直接関係のない一切の無駄無理を省いたものです。短時間で、体に無理なく施術を終えることができます。

肩や腰膝など症状の出ている部分ではなく、その原因である姿勢を整えていきます。軽く体に触れる程度のソフトなものですので、揉みほぐしなどで筋肉を痛めることがありませんので、揉み返しなどの不調が出ません。

痛みなどの症状が改善するのはもちろんですが、施術を受けた後は、体の中の滞りや歪みがなくなり、すっきりとした身の軽さを実感できます。施術後の体の軽さは、他の療法では感じられない新鮮なものだと、クライアントさんからもよくご感想をいただきます。全身の緊張がほぐれ体の正常な機能が回復していきます。

 

施術はとてもソフトですが、原理は物理法則に則った合理的なもので、気功のようなものでありません。
これまで整体に慣れた方の中には、少し物足りなさを感じる方もおられるようです。それでも、これまで治療室を続けてくることができたのは、多くの方に確かな効果を実感していただけたからだと思います。

これまでにのべ二万五千人以上の方を施術させていただき、体の内側に歪みのない姿勢に整えることで、ほんとうに様々な症状が改善できることを確信できました。

これからも必要な時に選ばれる治療室を目指して、有効、無害で効果的な施術を追求していきたいと思っています。施術に関してのご不明の点などは、いつでもお気軽にお問い合わせ下さい。
ー当治療室の整体施術の特徴ー

まっすぐと背筋が伸び、背中が反り胸を張った姿は、良い姿勢であると教わった経験のある方は多いと思います。小学校に入るとまず教わる「気をつけ」の姿勢です。しかしこの「見た目の良い姿勢」ははたして体にとっても良い姿勢でしょうか?

左右の肩の高さが揃っていたり、体にねじれのない姿勢は、確かにある種の美しくがあります。しかしどこか窮屈で息苦しい感じがします。くつろいでいて、自由度が高く可能性のある姿勢とは言いがたい印象です。

良い姿勢をつくることによって、かえって体の中に無理や歪(ひず)みができているのではないでしょうか?そしてこのような無理や歪みが不調の原因となることもあるのです。

施術は見た目優先の「良い姿勢」ではなく、「快適で機能的な姿勢」に整え直すことによって、健康を取り戻していく方法です。

 

施術によって緊張(コリ)が解け、関節のアライメント(歪み)が整い、血流やリンパの流れが改善することで体が活性化します。体の軽さ、しっかりと両足立つ感じ、視界の明るさ、関節の動きのスムーズさ、呼吸の深さを実感できます。

 

押小路治療室  押小路康忠