食いしばり (噛み締め)

  • 慢性的な頭の重さ、肩こり、首こり、疲れ目、手のしびれなどを訴える方の中には、噛みしめや食いしばりの習慣のある方が見受けられます。
  • 噛みしめやくいしばりは、夜間の昼間に大きく分けられます。
  • 昼間の時間帯の噛みしめやくいしばりは、力が弱くても長時間に渡るので、健康への負担が大きくなるので要注意です。
  • 健康への影響以外にも、表情が硬くなっていたり、エラが張っているなど見た目の印象も良くなくなります。

上下の歯が接触する習慣

噛みしめやくいしばりは「ブラキシズム」や「TCH(Tooth Contacting Habit)」と呼ばれています。

食事などの理由がなく、知らず知らずのうちに噛むための筋肉(咀嚼筋)が緊張し、上下の奥歯が接触してしてる状態です。

それが起きる時間帯によって、夜間と昼間とに分けられます。

ブラキシズムbruxism
咀嚼筋群が何らかの理由で異常に緊張し,咀嚼・嚥下・発音などの機能的な運動と関なく,非機能的に上下顎の歯を無意識にこすり合わせたり(グラインディング),くいしばったり(クレンチング),連続的にカチカチとかみ合わせる(タッピング)習癖.顎関節症の原因の 1つとされている。

参考、公益社団法人日本補綴歯科学会『歯科補綴学専門用語集』

夜間について

睡眠時ではときには大きな音がでたり、歯が削れるほどの力が歯にかかります。

健康な方でも夜間に歯ぎしりをする方は珍しくないようです。どなたでも一晩に一回ぐらいはしているかもしれません。

寝ている間は深い眠りと浅い眠りを、一定のリズムで繰り返しています。

浅い眠りの時間帯に、脳からの命令で歯ぎしりや食いしばりがおこります。

歯ぎしりをすると脳内にβエンドルフィン(脳内で働く神経伝達物質の一種。鎮痛効果や気分の高揚・幸福感)という物質が出るといわれています。

夜間の歯ぎしりは、昼間のストレスを解消し身を守るための、体の自然な反応なのかもしれません。

昼間について

特に注意が必要なのは、昼間の噛みしめや食いしばりによる上下の歯の接触です。

通常の生活でも、会話や食事の時は上下の歯の接触がおきます。その時間は一日のトータルで20分以下といわれています。

集中したデスクワーク、スポーツやスポーツ観戦、力仕事、うつむいた姿勢のスマホなどでのゲーム、イライラや不快な考え事などによって長時間歯の接触が起きます。

これが習慣化していきます。

噛むという動作は、耳の下にある顎の関節を支点にした顎の上下運動です。

咀嚼筋という、顎のまわりや側頭部(耳の上の部分)の筋肉が使われます。

昼間の噛みしめでは、夜間の食いしばりのようにギリギリと音が出ることはありません。

しかし弱い力であっても、上下の奥歯の接触は、頭の筋肉や顎関節にとって大きな負担になります。

これが、頭痛や肩こりの原因になります。

対策

上下の歯は接触していないのが正常な状態です。

常に歯の接触を意識します。口は閉じながらも、上下の歯は数ミリ程度の隙間を開けることを心がけます。

習慣化すると、それほど意識しなくても、歯が接触する時間は減っていきます。

咀嚼筋の緊張を緩める施術

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