体を快適に保つには

 バランスを維持し続けるは出来ません。それは体が常に周りの様々な環境の影響を受けて変化し続けているからです。だからこそまた”体を調整する”こともできるのです。

 また同時に体には、一定の状態を保つ働きもあります。現在の状態が体にとって快適でない時、一度そのバランスを壊すことで、新たな体にとって快適な状態が自然あらわれてきます。

たとえばネコは、不快な環境があればさっさとそこから逃げ出してしまいますし、窮屈な姿勢で我慢することはありません。
本能的に快適さを求めるように行動しています。人も本来そのように行動できれば良いのですが、なかなかそうはいかないようです。

長時間つらい姿勢で椅子に座ったり、窮屈な靴を履いたり、重いカバンを持ってまっすぐな姿勢で堅いコンクリートの上を歩きまわったりしています。

そのような生活から体の中の無理なバランス状態ができ、痛みや不快感になっていきます。

不自然な姿勢で歪んでしまった体のバランスを一度壊し、新たなバランスを作るきっかけ与えることで、体を活性化し快適さを取り戻すことができます

また体に負担の少ない動作を心掛けることによっても、体の快適さ保つことができます。

 例えば重いモノを持つ場合、下左の図では重心が前に移動していまい、それを支え姿勢を維持するのに腰や背部にムリな負担がかかります。

下右の図のように腰を後ろに引き体にモノを近づけることで、重心の移動が起こらず、体の中にムリがおきません。

 ささいなことですが、日常生活の中で気をつけていくことで体への負担が大きく違ってきます。是非心がけてみて下さい。   

体に負担となる動き
体の重心
楽な動き
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