子供のような立ち方

最小限の筋力で快適に効率良く立つ
重力と仲よくする、体にやさしい姿勢づくり
はじめに
押小路治療室が大切にしているのは、体が本来持っている“自ら治る力(自然治癒力)”を引き出すことです。
肩こりや腰の重さを「年齢だから」と諦めていませんか? 実はその多くが、無理な力で立つ・座ることから起きています。私たちは、重力と調和しながら、内側の歪みを整えて、体が楽に働けるようにお手伝いします。
1. 子どもに学ぶ「楽な立ち方」
歩き始めの子どもは、筋力が強くないのに軽やかに立って歩きます。肩やお腹に余計な力が入っておらず、自然体です。
その秘密は、重力に逆らわない効率のよい姿勢にあります。体の**アライメント(並び)**が整っていると、少ない力で安定でき、肩こりや腰の負担も起きにくくなります。
2. 私たちが「楽に立てない」理由
デスクワークとスマホの影響
長く座って画面を見ると、頭が前に出る姿勢になりがち。頭は意外と重く、前に傾くと首や肩への負担が一気に増えます。
また、体幹(胴体)を前に倒した姿勢が続くと、腰や背中にも強い負担がかかります。
「背すじピン=良い姿勢」の誤解
見た目だけを整えようとして力でキープすると、かえって疲れてしまいます。大切なのは、外見より体の内側の調和。内側の歪みを整えると、自然に楽な姿勢が立ち上がります。
3. 押小路治療室の施術:重力との調和
当院は、東洋・西洋の枠にしばられず、「重力との調和」という視点で体を見ます。
重力に逆らうのではなく、味方につける。そのために、見た目では分かりにくい内側の歪みや重心の偏りをやさしく整えます。すると、呼吸が深くなり、体の巡りが良くなり、動きが軽く感じられます。
15分という短さの理由
施術は正味約15分。長く強く行うより、必要最小限で無理なく整える方が、体の自ら治る力を邪魔しません。過度な刺激は不要です。
4. 筋力だけに頼らない姿勢づくり
姿勢を支える筋肉(抗重力筋)は大切ですが、筋トレだけで解決しようとすると、かえって固くなることも。
当院はまず、体のアライメントを整えて最小限の力で安定できる状態をつくります。すると、立ち上がりや階段が自然に軽く感じられます。
全身はつながっている
足首のかたさが、膝→股関節→腰→首…と連鎖することがあります。痛む場所だけでなく、全身の連動を見て整えるのが、当院の特徴です。
5. 毎日できる「楽に立つ」コツ
- 重心を足裏の3点に:親指の付け根・小指の付け根・かかとに均等にのせる意識。
- ゆるみを大切に:肩の力を抜く/お腹をゆるめる/膝は軽く曲げロックしない。
- 呼吸を深く:吐く息を少し長めに。胸と骨盤が一緒に動く感覚を探す。
- 動きの中の姿勢:止まった姿勢より、歩く・座る・立つなどの動作がなめらかかを大切に。
8. 施術のながれと反応
- 観察:立つ・座る・呼吸・簡単な動きで重心と連動を確認
- 全身調整(約15分):やさしい手当てで内側の歪みにアプローチ
- 再チェックと日常のコツ:椅子・靴・かばん・噛みしめなど最小の見直し
- 当日の過ごし方:長風呂と飲酒は控えめ、水分をとって早めの睡眠を
よくある反応
- 眠気・だるさ:体の巡りが変わるサイン。通常1〜2日で落ち着きます。
- 筋肉痛のような違和感:使っていなかった場所が目覚める合図。気になる時はご相談ください。
9. メンテナンス
痛くなってから慌てるより、月1回の点検で小さなズレを整える方が結果的に効率的です。
目安として、初期は数回で基礎を整え、落ち着いたら月1回のメンテナンスへ。生活が軽く、楽になります。
10. おわりに——体の静けさを取り戻す
現代は「もっと頑張る」方向に傾きがち。でも、体が本当に欲しいのは静けさかもしれません。
無理な力を抜き、重力と調和し、自然体で立つ。コップに水が満ちるように、内側から安定が広がります。
青山一丁目駅から徒歩2分の静かな個室で、体の声に耳を澄ます時間をどうぞ。
参考となる情報源
姿勢と健康に関する詳しい情報をお求めの方は、以下のウェブサイトも参考にしてください:

