東京都新宿区 50代男性・カメラマン《脊柱管狭窄症/変形性膝関節症》
主訴:医療機関で脊柱管狭窄症・変形性膝関節症。左腰のしびれが約20年あります。
直近6か月では歩行がつらく、撮影時のしゃがみが特に痛い。膝の痛みは左が右より大きい。。人工関節の適応までではないが、日常の快適さを取り戻したいと希望されている。
生活:機材を担いでの移動・長時間の立位/前傾姿勢・屋外撮影が多い。
ご来院の経緯
歩行距離が縮み、仕事へ支障が出始めたため来院。初回後、「青山一丁目駅までの歩行で明らかな変化」「電車を降りた後の体内感覚の違い」を実感。
その後「午前中は早足で歩ける/眠りが深くなった」と報告された。
「良い意味で現状維持、午後に左脚しびれ」—強い上下動や長時間負荷で波が出る。
「膝をつけるようになり、知人から“良くなった”と言われた」。客観的にも痛みの出る動作の幅が拡がる方向性が確認できた。
観察
- 立位・歩行:重心の偏りが左後外方寄り。骨盤の微細なねじれ。
- しゃがみ・立ち上がり:体のアライメントが膝内側へ流れ、左膝が先に崩れやすい。
- 体幹:胸郭の可動が浅く、呼吸の波が小さい。
- 神経症状:長距離歩行後に左下肢のしびれが出やすい。
当院の見立て
外見からはわからない内側の歪みと重力との不調和も原因と思われます。
長年の機材運搬・前傾姿勢で胸郭—骨盤—下肢の連動が途切れているじょうたい。
変形性膝関節症は立ち上がり・階段・正座/しゃがみで痛みやすく、進行に応じて安静時痛や可動域制限が加わることが一般向け情報でも整理されている。「膝をつける」感覚が戻るのは、重心の偏りが縮小し、膝へ集中していた負荷が減ったためと考えられます。
当院の施術方針
- 全身調整で胸郭—骨盤—下肢の連動性を回復し、体のアライメントを整える。
- 施術を短時間で行い、体の巡りを整えて自ら治る力(自然治癒力)を賦活します。
- 自然法則に則った、無理・無駄のない施術を施します。
経過
- 短期(〜数週):歩行の「初動」の軽快、睡眠の深さの回復。
- 中期(〜数か月):午後のしびれの出方が緩やかに。しゃがみ動作の許容が増す。
- 現在:仕事量・移動距離に応じた波は残るが、「膝をつける」「他者からの改善実感」といった周囲の方の評価も得られている。
よくある質問(Q&A)
Q1. 脊柱管狭窄症でも、歩いた方がよい?
A. 医師の指示を最優先に、前屈みで楽な範囲のこまめな歩行は一般的に推奨されます。痛みやしびれが強い時は休む→再開のリズムで。
Q2. 膝の人工関節を避けたい。何ができる?
A. 体重管理・大腿四頭筋などの筋力づくり・動作フォーム・装具や杖の活用など、保存的選択肢が整理されています。しゃがみ/階段/立ち上がりでの痛みはOAの典型。医療と並走しつつ、当院では全身調整で重心の偏りを縮め、膝だけに負担が集中しない身体をつくります。
Q3. 「膝をつけるようになった」のは何が変わった?
A. 股関節と足部の協調が戻り、体のアライメントが整って膝内側への過荷重が緩んだサインです。重力との調和が高まると、同じ動作でも楽さが変わります。
まとめ
この方は、長期の神経症状+変形性膝関節症という二重課題でしたが、内側の歪みをほどき、重心の偏りを整えることで、歩き・しゃがみ・眠りの「質」が少しずつ上向きました。短時間の穏やかな施術で自ら治る力がはたらきやすい内部環境を整え、仕事を続けながら快方の流れを定着させていく。——当室の根本療法志向を体現するケースです。
関連情報:膝の痛み、

