東京都世田谷区 M.K様 40代女性《腰痛/ふくらはぎのしびれ》
左の腰〜ふくらはぎのしびれ、繰り返す腰痛と育児・保育現場に伴う再燃
プロフィール・主訴
幼稚園教諭。
主訴(初回):左の腰からふくらはぎにかけてのしびれ、腰痛。
初回の反応:「反るのが楽になった」とのご感想。
その後の経過
- 熟睡できない時期、運動会後の全身疲労、年末に腰痛。
- 腰が伸びない。
- 出産後、抱っこ再開で肩甲骨内縁の痛み。
- 左側偏重の抱っこや屈伸で肩・腰痛、膝痛。4月に職場復帰。10月は左脚全体〜足首の不調。
- 右肩の張り。
- 妊娠中に「体が曲がっている」と指摘。9月にぎっくり腰様の激痛で日中コルセット使用。
- 肩・背中・腰の張り。
ご来院の経緯
急性・反復性腰痛は、できる範囲で日常活動を続けることが良い結果になる場合が多く、長期の安静は勧められません。
坐骨神経痛様の症状(おしり〜膝下や足趾への放散痛・しびれ)は、咳やくしゃみ、特定動作で痛みが増し、脚の症状が腰より強いことがよくあります。
妊娠・産後には、歩行・階段・寝返りで辛くなりがちですが、適切な対応で改善可能です。
仙腸関節周囲痛は、おしり〜腰の痛みが脚へ広がることがあり、長く座る・立つ・階段で悪化しやすい傾向があります。
コルセットは予防効果が限定的であることもあります。治療効果も一定しませんが、急性期の短期的な補助として痛みや機能の改善が報告されています。
保育・育児では、しゃがむ、膝をつく、子どもの高さに自分を合わせるなど、腰に一点集中しない動作設計が再発予防につながります。
来院時の観察
立位:日常での業務を反映して、重心が左へ寄りやすい。
歩行:左脚の荷重。ふくらはぎ〜足関節に張りが残る。
座位・前屈/反り:左後面のつっぱり。反り動作は初回から「楽になった」とのご感想。
当院の施術
基本は、外見からはわからない内側の歪みと重力との不調和。
コルセットは急性期の橋渡しとしては有用ですが、早めに自力の支持(抗重力反応)へ移行するのが合理的です。
しびれの増悪、筋力低下などがあれば医師の診断を優先いたします。
施術方針
- 全身調整 肩甲骨の動きを取り戻し、体のアライメントと体の巡りを整える。
- 穏やかな施術 無理・無駄のない操作で自ら治る力(自然治癒力)を賦活。
- 妊娠・産後の仙腸関節の痛みなどが増す場合は主治医等の指示も仰ぐ。
よくある質問(Q&A)
- しびれがある日は運動をやめるべきですか?
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動ける範囲で継続が回復の近道です。筋力低下や排尿障害などがあれば直ちに医師に相談してください。
- コルセットは続けた方が安心ですが…
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短期の安心感はありますが、長期効果は限定的です。
まとめ
保育動作(抱っこ・屈伸)と家事・育児が重なる時期に、左の腰〜ふくらはぎのしびれと腰痛が波のように現れたケースでした。短時間で穏やかな全身調整により体の巡りと体のアライメントを整え、自ら治る力が働く余白をつくることで、再燃しても戻り幅の小さい体へと移行していきます。

